FP試験には実技試験があり、その問題の中には計算問題を含むため、電卓があったほうが素早く、正確に解くことが可能です。
FP試験(2級・3級)における計算問題は簿記や税理士試験のように複雑で、時間に追われるほど難しくはありません。
とはいえ、電卓なしで計算問題を解き、ケアレスミスで不合格となったり、時間オーバーとなったりすることもあります。
そうならないためにも、電卓の選択をしっかり行い、試験までにその使用に慣れておきたいところです。
そこで本記事では、FP試験における電卓について書いていきたいと思います。
FP試験における電卓使用の注意点
試験当日に使用可能な計算機(電卓)
日本FP協会によると、試験当日に使用可能な計算機(電卓)は以下の通りです。
計算機(電卓)は、次の各条件に該当する場合のみ使用を認めます。計算機が使用禁止計算機に該当する場合、計算機をしまっていただくなど試験監督者が使用不可の措置をとることがあります。また、ケースによっては受検を無効とさせていただく場合もあります。
イ.電源内蔵のもの(そろばん不可)
ロ.演算機能のみを有するもの。
※ 使用可………√・%・定数計算、消費税に係る税込・税抜、
売上に係る原価(MD)・売上・売価(MU)・利益率、日数・時間計算、
マルチ換算についてのキー、メモリー(M)機能(計算結果を1つだけ記録できるものに限る)、GTキーのあるもの。※ 使用不可……関数機能〔Σ(シグマ)・log 等〕・ローン計算・複利計算・紙に記録する機能、音〔タッチ音・音階・音声等〕を発する機能、プログラム(計算式)の入力(登録)機能、計算過程をさかのぼって確認できる機能等を有するもの。
ハ.数値を表示する部分がおおむね水平で、文字表示領域が1行であるもの。
ニ.外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの。
上記の通りいろいろ条件があることがわかります。
それぞれについて説明していきます。
大きさに上限がある
FP試験に持ち込めるのは「26㎝×18㎝の大きさを超えない」電卓である必要があります。
大きさに関して指定があるというのは意外と思われた方も多いのではないでしょうか。
愛用の電卓を持ち込むのがベストですが、大きさの上限を超えていないかチェックしておきましょう。
関数使用可能な電卓は不可
関数使用可能な電卓で試験を解くことはできません。
関数使用可能な電卓だと、方程式や分数を解きやすくなり、FP試験で頻出の住宅ローンの計算などがかなり容易となるからと見られます。
スマホでの計算は不可
当然ですが、カンニング防止のためスマホでの計算はできません。
勉強中はスマホの電卓機能で計算する方も少なくないかもしれません。
その場合、試験当日に初めて電卓を使用して、操作に迷うことのないよう、試験で使用する電卓はある程度使い慣れておくようにしましょう。
試験時は1台だけ使用可
試験時は1台だけ使用可ですので、机に2台以上置くことはできません。
ただ、持って行った1台が突然故障したり、電池切れとなったりする可能性もあります。
余裕があれば、念のため予備の分も含めて2台持って行ったほうがいいです。
私は、メーカーの1台と100均の1台を持っていきました。
FP試験で使用する電卓を選ぶポイント
大きすぎず小さすぎず
大きいほうが見やすいし、操作ミスも少ないので、大きいほうがメリットがありそうですが、上限に注意しましょう。
また、試験会場によっては机のスペースがせまい可能性もあるので、ほどほどの大きさが無難です。
小さすぎるのは、机に置きやすく、スペースを取らないというメリットがありますが、ボタンが小さくて押し間違いしたり、数字が小さくて入力ミスに気づかなかったりするリスクがあります。
大きすぎず小さすぎずの電卓を選びましょう。
表示可能な桁数
表示可能な桁数は多いに越したことありません。
少ないものだと8桁程度ですが、これだと計算問題によっては足りないことがありえます。
桁数が足りないと書いて計算となり、かなり時間取られますし、ケアレスミスを招きます。
10桁か12桁くらいの電卓を用意しておきましょう。
100均の電卓は駄目?
100均にも電卓があり、安くすむので100均ですませようという人は少なくないのではないでしょうか。
私もそうでしたが、前述の通り、桁数が少なかったり、小さすぎたりして、試験時に使用するのは不安になりました。
結果、試験当日は普通に有名メーカーの1000円程度の安い電卓を買い、100均の電卓は予備として持っていきました。
100均の電卓は駄目というわけではありませんが、上述の注意点に気をつけて購入、使用しましょう。
まとめ
FP試験時に使用できる電卓には、大きさの上限があり、関数機能はNGであることに注意しましょう。
電卓を選ぶ際にも、机に置きやすく、操作しやすい大きさであること、桁数も十分あることを意識して選ぶようにしましょう。
※当ブログではFP試験の通信講座やAFP認定研修講座などをはじめFP試験に関して様々なテーマの記事がありますのでぜひそちらも合わせてご覧ください。
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