「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」徹底レビュー！

悩む人

FP2級をスッキリわかるシリーズのテキストで勉強しようと思っている。問題集も付いてて効率よく勉強できそう。でも実際使った人の感想を聞きたい。

本記事は上記のような疑問を解消していきます。

「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」は数少ないテキスト・問題集一体型の教材であり、短期間でのFP2級合格を目指す人にとっては有力な選択肢となるでしょう。

「スッキリわかる」シリーズ自体が他資格でも有名なので信頼できそうですよね。

ただ、実際に本書で受かるのか？と疑問に思う人も少なくないかと思います。

本記事では、FP2級合格済みの筆者が実際に買って読んだ上で、「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」を詳しくレビューしていきます。

「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」とは？

「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」は、大手予備校TACの定番である「スッキリわかる」シリーズにおけるFP2級テキストです。

とにかく合格に必要な情報を絞っており、最短距離で合格を目指している人におすすめ。

数少ないテキストと問題集の一体型教材でもあり、インプットとアウトプットを効率的に行えます。

次章以降にて「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」のメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」のメリット

テキストと問題集の一体型

本書の強みは何と言っても、テキストと問題集の一体型という点です。

通常のテキストは章末に問題が掲載されてあっても、問題数としては多くなく、あくまでチェック用くらいです。

対して本書では、項目の最後に頻出の過去問から厳選し、得点に直結する問題を掲載。

過去問でどういう問われ方がされるのか把握できますし、インプット後すぐ問題演習することで効率的に知識の精度を高めることができるでしょう。

試験に出る内容に特化

本書は試験に出る内容に特化して掲載しているため、短期間で合格を目指している人におすすめです。

各章冒頭には「絶対読め！30秒レクチャー」という形で学習の概要を解説。

1項目を数ページで読み切れる構成で、「出題率」「難易度」など重要度が一目でわかるので、学習のメリハリがききやすくなってます。

さらに「頻出論点Best5」では、過去の出題率を分析し「絶対マスター」すべき項目を5つ挙げており、何を暗記すべきか明確です。

随所に図表も記載されており、知識の整理も容易。

とにかく無駄のない構成であり、迷うことなく暗記項目を学習していけるので、最短距離で合格を目指せるでしょう。

実技対策も3章分ある

本書では以下の通り実技対策もできます。

・【金財】：個人資産相談業務、保険顧客相談業務
・【日本FP協会】：資産設計提案業務

それぞれの科目はきちんと1章ずつ分けられており、頻出の計算問題を中心に解説されてます。

ただ問題を掲載しているのではなく、「最短攻略術」という項目にて、どう実技対策をしていくかを2ページをかけて説明。

何か疑問点等あった場合のためにテキストの参照ページも明記されてます。

実技は未出の問題が出ることも結構ありますが、よく出る論点も多く、そこを落とさないことが大事です。

実技に不安があるという人も、本書でしっかり対策することで、落としてはいけない頻出問題を攻略できるようになるでしょう。

スッキリわかるFP講義動画あり

理解が難しい論点の解説講義動画や、学習の指針講義動画も作成されてます。

あくまで導入用の動画ですが、視聴しておくことで、学習をよりスムーズに進めることができるでしょう。

「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」のデメリット

解説が簡潔すぎる

本書はポイントを押さえた解説ということで無駄がないのはメリットですが、その分、解説は簡潔とも言えます。

図解やイラストも他のテキストと比べて多くありません。

本の構成としては前述の通り覚えるべき項目を明確にしてるので、読みやすくはあります。

ただ、制度を深く理解したいという人にとっては満足できないかもしれません。

項目によっては自力でネット検索して調べるということも必要となってくるでしょう。

逆に覚えるべき要点だけを読み進めたいという人との相性はいいと思います。

情報量は少ない

本書は試験に出る内容に特化しており、問題にもページを割いているため、情報量は全体的に少なめとなってます。

もちろん、本書を使って合格したという人はいますので、情報量が少ないということ自体は悪くありません。

ただ、十分な対策を立てれず、本試験では知らない論点と遭遇する可能性も高くなります。

本試験まで時間がないというのなら本書を使うのもやむを得ないですが、時間的に余裕があるなら、もう少しボリュームある教材を使ったほうがよいでしょう。

その上で、本書を直前期における総復習用、要点確認用として使うというのがベターだと思います。

Kindleや分冊は未対応

本書はKindle版はなく、分冊もできない仕様です。

500ページ超ありますので、持ち運ぶにはちょっと重くてがさばってしまいます。

持ち歩きの負担を減らしたい、スマホで学習したいといった場合は、Kindleや分冊へ対応してるテキストをチェックしましょう、

「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」と他のテキストとの比較

「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」と他のテキストとを比較すると以下の通りです。

「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」は要点を効率よくまとめた感じのオーソドックスなテキストだと思います。

一方で、フルカラーで図解イラスト多めのテキストも増えてきてます。

より視覚的に覚えていきたい場合は、フルカラーで図解イラスト多めのテキストをチェックしてみてはいかがでしょうか。

一方、本書のようなテキストと問題集の一体型は少数派であり、他のテキストにはない強みと言えます。

「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」での学習に限界を感じたら

「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」は、合格に必要な知識を無駄なく簡潔にまとめていて、問題集としても使えるテキストなので大変おすすめです。

短期合格を目指す人には有力な選択肢となるでしょう。

ただ、解説はシンプルで、情報量も多くないため、理解と暗記が不十分となり、得点力が上がっていかない可能性もあります。

本書での学習に限界を感じたら、通信講座の受講もおすすめです。

通信講座ならわかりやすい講義によって理解が進み、効率的なカリキュラムで合格に必要な知識を最短距離で身につけることができます。

FP2級通信講座については下記の記事もぜひ合わせてご覧ください。

まとめ

今回は「スッキリわかる FP技能士2級・AFP」を中心に紹介させていただきました。

ポイントは以下の通り。

・テキストと問題集の一体型で効率学習
・試験に出る内容に特化して無駄がない
・実技対策もしっかり3章分ある
・解説や情報量は少なめ

数少ないテキストと問題集の一体型のFP2級教材ということで、1冊だけでFP2級合格を目指すなら有力な選択肢となるでしょう。

短期合格を目指しているならぜひ本書をチェックしてみてください。