宅建とFP2級はその難易度やダブルライセンスの親和性などから何かと比較されることが多い資格です。
どちらの資格から目指そうか迷っている人も多いんじゃないでしょうか。
そこで本記事では、宅建とFP2級合格済みの筆者が実際に受けた経験を踏まえて、2つの資格を比較していきたいと思います。
宅建とFP2級の難易度を比較
受験機会の比較
宅建は年1回に対してFP2級は年3回もあります。
宅建のほうがFP2級よりも受験機会が少ないという点で取得の難易度が高いです。
年1回だと直前期にたまたま仕事で忙しくなったり、その他プライベートで勉強できなくなったりと思ったようように学習が進まず、ベストなコンディションで受験できない場合があります。
また、学習も年間通じて継続させるのは大変でしょう。
年3回ならそうしたことがあっても次の受験に切り替えやすいと思います。
勉強時間の比較
合格に必要な勉強時間のはFP2級は100-200時間、宅建は200-300時間くらいが平均と言われていますのでこの点だけを見ると宅建のほうが難易度が高いです。
もちろん仕事などで知識や経験がある人や、直前に一気に記憶することができたり、効率よく勉強ができる人などはもっと少ないこともあるでしょう。
ネットでは1-2週間で受かったとか、3日だけ勉強したとか言っている人もいますが前提知識がないと厳しいと思います。
例えば、金融や保険業界を長年渡り歩いてきた人はFP2級の試験範囲は仕事でも経験しているでしょう。
また、行政書士や司法書士などの合格者や受験生ならば、宅建の民法は無勉でもある程度得点が取れるはずです。
つまり、前提知識や経験があれば、短期間の合格は不可能ではありません。
逆に言うと、そうした知識と経験がなく、まったくの初学者から学習を始める場合は、ある程度まとまった時間が必要だということは間違いないです。
まったく0からの勉強ならば、上記の勉強時間が参考となるでしょう。
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合格率の比較
宅建試験はFP2級と違って、合格点が事前に設定されておらず、10%後半の合格率になるよう受験者を不合格にする相対試験です。
それに対してFP2級はきんざいとFP協会によって合格率は異なりますが、30~40%程度に収まる試験となってます。
合格率だけで難しさの比較はできませんが、競争の激しさからいって宅建のほうが難易度が高いと言えます。
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試験問題の比較
宅建のほうがFP2級の問題に比べて正答を導き出す難しさがあるという点で難易度が高いです。
宅建は相対試験という性質ゆえに、意地の悪い問題が多いという特徴があります。
過去問と同じような試験問題と見せかけて微妙に違うといったいやらしい問題が出ます・
FP2級の場合は知っていれば正解に達することができるのがほとんどですが、宅建はそうはいきません。
過去問だけで受かるのか?
2つとも過去問をしっかりやれば(何年分の過去問をやるかは差があります)合格できる試験です。
そういう意味では同じですが、宅建のほうがFP2級に比べて合格のために解くべき過去問の量が多く、その分難易度が高いと言えます。
宅建は12年分くらい解かないと安全圏とは言えないでしょう。
対してFP2級はそこまでやる必要はなくここ数年の問題をまとめた市販の問題集をやれば合格ラインにのるはずです。
また、上述の通りひっかけ問題が多いので、宅建は模試や答練などで問題演習してないと、おそらくケアレスミスばかりしてしまう可能性が大きいです。
以上のような事情もあって、勉強する量に大差はないものの、宅建のほうが勉強時間が多い傾向にあり、宅建のほうが難しいという人が多いのだと思います。
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宅建とFP2級どっちを先に取るべき?
前述の通り、宅建とFP2級はボリューム的に大差はないものの、FP2級のほうが問題的に素直で、過去問を繰り返せば十分合格ラインに行けます。
また、FP2級は年3回なので学習計画を立てやすいはずです。
ですので、資格試験に慣れていないという人はまずFP2級を受けて、その後で宅建を受けることをおすすめします。
一方、宅建は年1回なので逆にそちらを優先したいというケースもあると思います。
いきなり宅建を目指すのは難しい部分もありますが、全然無理筋ではありませんから宅建を先に取るという選択肢もアリです。
試験慣れしていないと学習が全然進まないということも考えられるので、その場合は通信講座の受講も検討したほうがいいでしょう。
【宅建・FP2級】予備校の講座受講の要否について
本章では独学と予備校受講どちらにするか検討してみたいと思います。
まずは独学で勉強してみる
これまで宅建とFP2級の難易度や勉強時間について述べてきました。
たしかに宅建とFP2級は両方ともそれほど多くの勉強時間は必要ないですし、市販本も数多くありますので、独学は不可能ではありません。
まず市販本を買って読んでみて、理解ができるか、1人で勉強する習慣が身に付くか確かめてみましょう。
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予備校に通ったほうがいいケース
FP2級も宅建も、業界経験がないと理解するのが難しく、学習時間が余計にかかりがちな分野も出題されます。
宅建の場合は特に合格率が10%後半であり、ライバルに差をつけるべく基礎問題を確実に正答できるよう準備しておく必要があります。
予備校の講義を繰り返し聞いたり、模試や答練を解いたりして理解を深める学習が効果的でしょう。
また、忙しいサラリーマンの方や、独学で勉強するのが苦手な方などもいると思います。
そういう場合は、予備校に通うことでペースメーカーとなってもらったり、わからない点を質問してもらうことで学習を効率的に進めることが可能です。
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まとめ
いかがでしょうか。
宅建とFP2級は同じくらいの難易度と言われがちですが、実際は様々な面で難易度が異なります。
試験を目指す前にしっかり学習計画を立て、独学が無理そうなら通信講座受講も検討するようにしましょう。
※当ブログではFP資格に関する情報を多く載せてますのでぜひ本記事と合わせてご覧ください。
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