FP資格を取得してから就活を検討している人は多いのではないでしょうか。
FPは比較的取得しやすく、20代ならFP資格取得者推奨の未経験OKな求人も多いので、コスパがいいです。
近年では、既卒・第二新卒向けの転職エージェント・求人サイトも増えてきましたので、FP資格が評価される求人も探しやすくなってます。
一方で、「FP資格程度で本当に就活で評価されるの?」、「FP資格が評価される業界ってどこ?」と疑問に思っている人もいると思います。
そこで本記事では、大学生がFP資格を取得することのメリット、評価される業界などについて説明していきます。
そもそもFP資格は大学生が取得できる?
【結論】FP資格は大学生が取得可能
結論から言うと実務経験がない大学生であってもFP1級まで取得することは可能です。
ただし、それぞれの級で受験資格が異なっていて、実務経験がない人向けのルートを把握しておく必要があります。
各級ごとに受験資格が異なるので注意
FP3級
FP3級は受験資格がありませんので、大学生でも受験可能です。
実務未経験でも1~2ヶ月程度の学習で合格できますので、まずは3級から受験することをおすすめします。
FP2級
FP2級は誰でも受験可能ではなく、以下の受験資格を満たすことが必要です。
3級技能検定の合格者
FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
日本FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
参考:日本FP協会
つまり、実務経験のない大学生だと、3級に合格するか、AFP認定研修を受講し修了するかしないといけません。
個人的なおすすめは、AFP認定研修ルートで、3級取得にかかる費用をカットしつつ、FPの仕事がどんなものか学習できるので、費用・期間が効率的なものとなります。
AFP認定研修自体も実務経験なしでも十分こなせる内容ですので、大学生でも問題ありません。
3級を飛ばしてAFP認定研修から2級を受けるルートについては下記の記事をご覧ください。 続きを見る
FP3級受けずに2級は受験可能?どういうルートがある?
AFP認定研修講座のおすすめはアーティスの講座で8,800円という業界最安ラインで受講可能です。
実務経験のない大学生の方でもカリキュラム通りに進めればしっかり修了できます。
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FP1級
FP1級も2級と同様に誰でも受験はできず、以下の受験資格を満たすことが必要です。
FP1級学科の受験資格
2級技能検定合格者で、FP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
FP業務に関し5年以上の実務経験を有する者 実務経験年数を記入
厚生労働省認定金融渉外技能審査2級の合格者で、1年以上の実務経験を有する者
参考:きんざい
FP1級実技の受験資格
1級学科試験の合格者
「FP養成コース」修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者
日本FP協会のCFP認定者
日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者
参考:きんざい
結論から言うと、実務経験なしの大学生の場合、2級を合格してAFP研修を修了し、CFP6科目合格した上で、FP1級の実技を受けるというルートとなります。
正直、大学生のうちからCFPやFP1級を取るよりは他に力を入れたほうがよさそうですが、大きなアピールにはなりますし、金融や保険でキャリアを築く覚悟があるなら取得して損はありません。
実務経験なしでCFP認定・FP1級を取得する方法については下記の記事をご覧ください。 続きを見る
FP1級とCFPを実務経験なしで受験資格を得る方法を全解説!
FP資格は大学生の就活で評価される?
評価されるのはFP2級から
FP3級は1ヵ月程度で取れる資格なので取得していたとしてもあまり評価はされません。
FP2級は3級よりも難易度が上がり、3ヵ月~6ヶ月程度しっかり勉強しないと受かりませんので、評価されやすいです。
試験内容としても試験範囲が幅広く、実技試験も計算問題が多くて実践的な内容となってますから、それなりに知識がしっかり身についていないと受かりません。
実際の求人でもFP2級取得者が推奨されているケールが多いです。
FP3級でも積極的にアピールしよう
3級しか持っていないとしても積極的にアピールすることが大事です。
資格取得を通して何を学んだか、どういうことに興味があるのか、今後のキャリア形成をどう考えているのか、などしっかり話せるようにしておきましょう。
そうすれば、採用側としても、ただ漫然と資格取得をしていたわけではないことがわかりますし、目的意識を持っていて、業界のこともよく研究している人だなと評価してくれるはずです。
FP資格だけに頼らないようにする
FP資格は就活時にそれなり評価されるでしょうが、FP資格自体は他の士業系資格と比べて難易度は高くなく、単体ではそこまで威力を発揮できません。
FP資格だけに頼った就活はしないようにしましょう。
FP資格取得者ということで採用してくれる企業もあるでしょうが、一般的に、資格だけで就職できるというのは医者や弁護士、公認会計士などといったレベルの資格です。
FP資格だけでなく、大学生活はもちろんのこと、業界や職種の研究、場合によってはバイトやインターンなどの経験も合わせてアピールしていきましょう。
そうすれば、採用側はあなたのスキルや人となりを把握しやすいのでポジティブに評価されるはずです。
大学生がFPを取得するメリット
比較的短期間で取得できる
FP2級までなら3ヶ月から半年もあれば、大学生でも十分合格可能です。
何も資格を取得していないから就活時のアピール材料として何か取得しておこうといった場合などにFP2級取得という目標を立てやすいと思います。
試験慣れしていて、時間に余裕があれば、もっと短期間で合格ラインに達することができるでしょう。
実務経験がない、大学で関連した科目を取っていなかった、という人でも近年は2万から3万程度で受講可能な格安通信講座が充実してきてますから、取得できるか不安という人も十分合格できる可能性はあります。
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求人数が多い
FPに関連している金融関係の求人は多く、比較的応募がしやすくなってます。
FPの試験自体が、金融や保険、不動産、相続と幅広い分野に渡っているので、それだけFP資格取得を推奨している求人も増えてきました。
「この業界はFPに関係ないのでは?」と決めつけず、FP資格が活きそうな業界をいろいろとチェックしてみましょう。
20代なら未経験OKの求人は多い
20代なら未経験でもまだまだポテンシャルで採用される可能性が高く、FP資格を持っていれば、書類選考や応募も通りやすく、意欲が買われやすくなるというメリットがあります。
「実務経験がないから〇〇の業界は難しそう」と思わずに、とりあえずFP資格を取得してみて転職活動をしてみましょう。
30代になってしまうと厳しいので20代のうちにいろいろと経験しておくことが大事です。
FP資格で副業もしやすくなる
FP資格によって副業をするという選択肢もあります。
相談業やセミナー業、ライター業、ブログなどできる副業はいろいろとありますので、FP資格を取得しておいて損はありません。
私自身、FP資格を活かしてWebライター副業を経験しており、月5万~10万程度は稼げましたし、ブログを運営することでも収入を得ています。
大学生のうちからWebライターやブログを始めてそのままフリーランスとして活動する人も増えてます。
FP資格は就職転職して会社の中でしか活かせないと考えず、自分で稼ぐという選択肢も持つようにしましょう。
※FP資格を活かした副業については下記の記事をご覧ください。
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大学生がFPを取得して就職できる職種とは?
保険・証券の営業職
FP資格が推奨される職種として最も多いのが保険・証券の営業職です。
営業職といっても、金融・保険会社の営業職もあれば、保険代理店での営業職や相談業など様々です。
近年では、大手の保険代理店、保険ショップでFP資格取得者を積極的に採用している傾向が見受けられます。
例えば、保険ショップでの業務だと、試験内容にもあるように、顧客の悩みや希望をヒアリングしつつ、保険の見直しやライフプランの設計をしていくことが求められます。
FP資格で勉強したことに直結する仕事内容であり、求人数も多めなので、まずは保険・証券の営業職を検討してみてはいかがでしょうか。
不動産営業・事務
不動産もFP試験で学んだことと関連がある分野であり、実際に求人も多いです。
不動産、税制、相続、資産運用など知識から様々なアプローチで顧客の相談に乗れるのは大きな強みです。
一般的に、不動産業界は宅建取得者が評価されますが、宅建の難易度はそれなり高く、年1回しかない受験機会がないので、すぐ受からないようなら宅建の勉強をしつつ、FP2級をとりあえず取得して、就活するのがいいでしょう。
一般企業の総務・人事職
求人としてはあまり多くはないですが、一般企業の総務・人事職という職種も、税金や社会保険といった分野においてFPと関連が深いです。
ただ、未経験から転職はしにくく、実務経験が問われやすい職種なので、FPだけで転職が難しいようなら、社会保険労務士の資格を取得しておきたいところです。
ちなみに社会保険労務士も社会保険関係でFP2級と試験範囲が重複してます。
税理士・会計士事務所
税理士・会計士の方自体がFPも取得していて、税理士・会計士業務と合わせてFP業務を行っているケースが多いです。
というのも、税理士・会計士の業務は税務・会計の処理だけでなく、顧客の資産運用や事業運営を総合的にコンサルティングする力も必要とされやすいからです。
そのため、FP業務も同時に行っていることが少なくなく、事務所の求人でもFP取得を推奨しているものが見受けられます。
ただ、税理士・会計士事務所の場合、FP資格よりも簿記やパソコンのスキルのほうが優先して求められますので、簿記やパソコンのスキルも合わせて身につけておくようにしましょう。
独立系FP事務所
近年では、数としてはまだまだ少ないものの、FP業務を主とした事務所が増えてきました。
FP業務を中心に経験を積み、将来的にFPを本業としていきたいならおすすめです。
どちらかと言うと中小零細で地域密着の事務所が割合として多く、大手求人サイトには掲載されてない事務所の求人も多いので地元にある事務所のホームページなどをいろいろチェックしてみるといいかもしれません。
【大学生向け】FP資格を活かせる既卒・第二新卒向け転職エージェント
本章にて、FP資格を活かせる既卒・第二新卒向け転職エージェントを紹介していきます。
転職エージェントは一般的に以下の特徴があります。
- 書類作成のコツを教えてもらう
- 面接対策をしてくれる
- 採用企業とのやり取りの代行
それぞれ独占している求人や独自の強みなどがあるので、いろいろチェックしてみることをおすすめします。
マイナビジョブ20’s
マイナビジョブ20’sでFP資格取得者向けの求人探しをするメリットは以下の通りです。
- 第二新卒・既卒向けの求人が多い
- 適性診断で自己分析ができる
- 転職未経験でもサポートがあるので安心
特に面接対策や書類作成のサポートは既卒・第二新卒の方には助かりますね。
ウズキャリ第二新卒
ウズキャリ第二新卒でFP資格取得者向けの求人探しをするメリットは以下の通りです。
- 内定率は83%以上の実績
- キャリアカウンセラーの方も元既卒・第二新卒出身が多い
- 定着率は93%以上
就職のしやすさやその後の定着率の高さから、サポートや紹介案件の良さがわかりますね。
ウズキャリ既卒
ウズキャリ第二新卒とは別であり、こちらは既卒者向けサイトです。
ウズキャリ既卒にも以下のようなメリットがあります。
- 内定率は86%以上の実績
- 定着率は93%以上
こちらもサポートや紹介案件が良質であることが数字からわかります。
FP資格以外の大学生におすすめの資格・スキル
宅建
不動産業界に需要が高い資格です。
不動産を開業するにあたっては従業員の5人に1人は宅建士を置く必要があるため、宅建取得者は常に一定の求人があります。
不動産業界に限らず、金融や銀行、保険業界でも住宅ローンや税制などの知識が必要となりますので、宅建取得者が評価される傾向にあります。
ただ、FP2級と宅建を比較すると、宅建のほうが試験のボリューム、試験問題自体の難しさなどの点において難易度が高いので、注意が必要です。
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宅建とFP2級の難易度を徹底比較!どっちから受けるべき?
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日商簿記
事務や経理職希望の人はぜひ取っておきたい資格です。
それ以外の職種でも会計・財務の知識は重要であるため、取得しておいて損はありません。
簿記取得を足掛かりにして、会計士や税理士へステップアップしていくことも可能です。
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FP2級と簿記2級の難易度比較!どっちを受験すべき?
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ITパスポート・基本情報技術者試験
近年では、ITエンジニアの人気が高くなっており、大学生のうちからプログラミングのバイトやインターン、副業をしている人が増えてきました。
プログラミングは資格というよりは実際にアプリやサイトを作れるようになったほうが評価されやすいですが、資格としては国家資格であるITパスポート・基本情報技術者試験が有名で、ITに関して体系的に基礎を学べるのでおすすめです。
資格の勉強をしつつ、プログラミング入門書を買ってきて、アプリやサイトを作りながらコーディングを学んでみましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
FPは金融や保険以外にも就職・転職先がいろいろあることがわかりました。
大学生のうちにFP資格の取得をするとともに、様々な業界研究をしておけば、キャリア上いろんな可能性があります。
新卒はもちろんこと、既卒・第二新卒でもその若さでいろんな業界、企業に入り込める可能性がありますので、大学生のうちにぜひFP資格を取得しておきましょう。
※当ブログではFP資格に関する情報を多く載せてますのでぜひ本記事と合わせてご覧ください。
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